FXを始めたいけど、国内FXと海外FXって何が違うの?海外FXのレバレッジの高さに魅力を感じてはいるけど怖さもある…。詳しく教えて欲しい。
今回はこんな疑問にお答えします。
*本記事の結論*
- 追証なしでハイレバレッジ取引ができるのは海外FXだけ
- 海外FXを利用する前にデメリット4つを理解しておく
- 豊富なボーナスとハイレバレッジを利用することで元手を抑えられる
*記事の作成者*
本記事を書いている私は、副業歴7年目です。
現在はブログ・情報発信をメインに取り組んでいます。
2年間の副業コンサルタントの経験があり、これまで100名以上の副業相談を対面で行ってきました。
みなさんに「参考になった」と言っていただけるような記事作成を心がけています(^^)
前置きはこの辺にして、本題に進んでいきましょう!
なぜ海外FXだけハイレバレッジなのに追証なしを実現できるのか
国内であろうと海外であろうと同じFXをするだけなのに、なぜ海外FXだけ『ハイレバレッジ』と『追証なし』が実現できるんだろう?
何か決定的な違いがあるのでしょうか。この点についてしっかり説明していきます。
- 海外ではレバレッジ規制という考え方がない
- 『ゼロカットシステム』が追証を防ぐ役目を果たしている
海外ではレバレッジ規制という考え方がない
レバレッジとは、小さな力で大きな物を動かす「てこの原理」という意味です。金融商品において『レバレッジをかける』とは、自己資金以上の金額でトレードができる仕組みを指します。
国内FXではトレーダーを大きな損失から守る目的としてレバレッジ規制を設けていますが、海外FXではレバレッジ規制がありません。その代わり、FX業者がそれぞれ独自の『制限』を設けています。
『国内は規制』『海外は制限』と覚えておきましょう。
海外FXは独自でレバレッジ制限を設けているので、実質制限がないようなものですね。
- 国内:最大25倍と法律で定められている
- 海外:数百倍〜数千倍。最大21億倍(実質無制限)の業者もあり
『ゼロカットシステム』が追証を防ぐ役目を果たしている
追証(おいしょう)とは『追加証拠金』の略称名のことで、口座残高を超える損失の発生、またはFX業者が定める証拠金維持率を下回った場合に、追加で入金しなければならない状態を指します。
しかし、海外FXでは口座マイナス分をFX業者が損失補填してくれるゼロカットシステムを採用しています。
海外FX業者は国内FXよりも高いスプレッド設定をして、トレーダーから高い手数料を得る代わりに、損失補填を実現させてバランスを取っています。
『追証なしでハイレバレッジ』が魅力の海外FXが抱える4つのデメリット
ここまでの話だと、海外FXから危険な香りは漂ってきません…。
ということで!ここからは、がっつり海外FXのデメリットを説明していきます。
- 出金拒否の可能性がある
- 日本の金融庁ライセンスを取得していない
- 信託保全が義務化されていない
- 累進課税制度で稼げば稼ぐほど税率が上がる
デメリットその①:出金拒否の可能性がある
せっかく稼いだお金なのに出金できないとなるとかなりの痛手ですよね。
知らずにそうなる前に、ここでしっかり理解しておきましょう。
- 両建てによる取引
両建てとは、売り・買いを同時に持つ取引のことです。
リスクヘッジになり有効な取引とも言えますが、FX業者にバレてしまい出金停止になるケースが多いです。
- 同業者での両建て: ドル円を『A会社』で買い、『A会社』で売りを発注 =基本的に 禁止
- 異業者間での両建て: ドル円を『A会社』で買い、『B会社』で売りを発注 = 基本的に禁止
海外FX業者の中には『異業者間の両建て』を禁止していないところは存在しますが、かなり少数です。わざわざ『異業者間の両建て』を目的に特定のFX業者を利用するのはオススメしません。
同業者での両建てがバレるのはまだ分かるけど、なんで異業者間でもバレてしまうんだろう?
海外FX業者の多くはMT4・MT5という共通のプラットフォームを使用しているため、そのデータベースに残されたトレード履歴や顧客情報を辿ることで、トレーダーを特定することができるようです。
この両建ての他にも、各業者の規約に違反する行為を知らず知らずのうちに行ってしまい、出金停止になるケースも多いようです。
- ハイレバレッジ取引の乱発
海外FXではゼロカットシステムを採用しているため追証にならない、と先程お伝えしました。これはFX業者が損失を被ってくれることで、トレーダーは借金を背負わなくてよくなる非常にトレーダー目線の有難い制度です。
ハイレバレッジによるトレードの乱発は、どうやらこの制度の悪用と判断されるようです。
特に入金ボーナス・口座開設ボーナスを利用したハイレバトレードの乱発は監視対象になるのでやめておきましょう。
デメリットその②:日本の金融庁ライセンスを取得していない
海外FX業者は共通して、日本の金融庁ライセンスを取得していません。そんな海外FX業者に対して、日本の金融庁は度々警告を行っています。
警告されているのに、なぜ日本の金融庁ライセンスを取得せずに営業を続けるのだろう?
日本の金融庁ライセンスを取得しない大きな理由が2つあります。
- レバレッジを25倍までに抑えるという規定が設けられている。
- ゼロカットシステムのようにFX業者がトレーダーの損失補填をする行為を全面禁止している。
このように現在の日本の金融庁ライセンスは海外FXの魅力や特徴を全て無くしてしまうような規定があるために、警告を受けようとも取得しないという背景があります。
デメリットその③:信託保全が義務化されていない
信託保全とは、もしFX業者が倒産したとしても、トレーダーの資産が返ってくる保証がされている仕組みのこと。なぜこんなことが可能かというと、トレーダーが預けた資金は自社管理せずに、信託銀行に預けて管理しているからなんです。
ちなみに国内FX業者には信託保全が義務化されているので、トレーダーにとって安心できる要素の1つとなっています。
一方で、海外FX業者の多くは『分別管理』という方法でトレーダーの資産を守っています。
分別管理とは、FX業者の運営資金と、顧客の投資資金を分けて管理する方法のことです。
分別管理には、外部機関を使っても、FX業者が社内管理しても良いとされています。また、FX業者が倒産した場合、顧客への資産返金よりも債権回収が優先されるため、トレーダーの資金が100%安全であるとは言い切れません。
デメリットその④:累進課税制度で稼げば稼ぐほど税率が上がる
国内は分離課税方式を、海外は総合課税方式を採用し、異った課税方法となっています。
分離課税方式とは、所得に関係なく所得税が一定であるのに対し、総合課税方式とは、累進課税制度を採用しているため、所得に応じて7段階で所得税が変わってきます。
- 国内:所得税15%の固定税率
- 海外:所得税5%〜45%までの7段階評価(所得が上がれば税率も上がる)
海外FXでは、累進課税制度を採用していることが原因で、稼いだ額が同じでも手元に残る金額は国内FX業者の方が必然的に多くなります。
現状、日本の税制度ではこのように稼げば稼ぐほど国内FXで取引する方が優遇される仕組みになっています。
『ハイレバレッジで追証なし!』と言われると一見華やかに思えますが、海外FXにもしっかりとしたデメリットが存在します。このようにメリットの裏には必ずデメリットが存在しますので、FXに限らずしっかりと確認していきたいですね。
取引環境が整っている海外FX4つのメリット
今度は海外FXのメリットを確認していきましょう!
- ハイレバレッジ取引なら低資金でFXができる
- 追証の不安から解消される(注意あり)
- 豊富なボーナスを活用すれば元手がそれほどかからない
- 共通の取引ツールで快適に取引できる
日本の法律で禁止されているからこそ、この2つは海外FXの大きな魅力となります。
日本の法律で禁止されているからと言って、トレーダーが違法とみなされることはありません。堂々とこの2つをメリットと受け取って大丈夫です!
メリットその①:ハイレバレッジ取引なら低資金でFXができる
やはりなんと言っても海外FX一番の魅力はコレです!
- 国内:最大25倍と法律で定められている
- 海外:数百倍〜数千倍。最大21億倍(実質無制限)の業者もあり
国内FXでは平均10万円以上の口座入金がないと、まともに取引ができないと言われています。しかし海外FXでは、ハイレバレッジのお陰で1万円の口座入金でも十分に取引を行うことができます。
入金ボーナスや口座開設ボーナスをうまく利用することで、更に資金を抑えてしっかり利益を狙いにいくことも可能です。
上手くいけば大きな利益を生むハイレバレッジ取引ですが、不利な方向にレートが動いた場合は口座資金が一瞬でゼロになる可能性もあるので、資金管理はしっかりとしましょう。
メリットその②:追証の不安から解消される(注意あり)
追証にならないというのは、大きな魅力であり、大きな安心材料です。
まずはロスカットとなる証拠金維持率の水準を見ていきましょう。
- 国内FX:50%〜100%
- 海外FX:20%〜30%
国内FXの場合、証拠金維持率の水準が比較的高く設定されているので、余裕を持ってロスカットされる印象です。
とは言っても、急騰・急落によりロスカットが間に合わない可能性もあり、証拠金を超える損失が出た場合は追証が発生してしまいます。
一方の海外FXでは、上記の通り証拠金維持率の水準が20%〜30%とかなり低く設定されています。
このお陰でロスカットラインのギリギリで相場がリバウンドしてロスカットされずに助かったということを、海外FX業者を利用する多くのトレーダーが経験しているはず。
仮にロスカットが間に合わない場合でも、海外FXであれば『ゼロカットシステム』があるため、入金額以上の損失が発生することはありません。
2015年のスイスフランショックでは、ゼロカットを導入しているFXDDが「想定の損失額を超えた」としてトレーダーに追証請求をしたケースがあります。一部悪質なFX業者もいるのでゼロカットに頼りすぎも禁物です!
メリットその③:豊富なボーナスを活用すれば元手がそれほどかからない
国内FXでもボーナスは用意されていますが、『入金後、一定数の取引が必要』だったりとボーナス受け取りのハードルが少々高い印象です。
ボーナスと言っても『口座開設ボーナス』『入金ボーナス』の2つに分けられます。
- 口座開設ボーナス
海外FXでは、口座開設のみ(未入金の状態)で口座開設ボーナスが付与される業者も少なくありません。口座開設ボーナスは、5000円〜2万円あたりが相場となっています。
このボーナスを使って、取引で利益を得た場合は出金もできる(ボーナス分の出金は不可)ので、とても魅力的です。
- 入金ボーナス
口座に入金することで、大きなボーナスを得ることができます。入金額の100%ボーナスというのは珍しい数字ではなく、キャンペーンや抽選で300%ボーナスといったFX業者も存在します。
例えば100%ボーナスを利用した場合、10万円入金でボーナスは10万円付与され、計20万円が残高として扱えわれます。
ボーナス付与の額に上限は設定されているものの、逃さず有効活用していきたいサービスです。
メリットその④:共通の取引ツールで快適に取引できる
海外FXでは、MT4・MT5という共通の取引ツールを多くのFX業者が採用しています。そのためFX業者を変更したとしても、操作性も変わらずこれまで通りの慣れたツールを使うことができます。
一方の国内FXでは、FX業者ごとに独自ツールが用意されていることが多く、業者を変えるたびに慣れるまでは「前の操作がよかった」「この機能があれば良いのに」となってしまうかもしれません。
ツールが共通なら、単純にFX業者が提供しているサービスの質で利用するところを決められそう!
まとめ:魅力たっぷりの海外FXだが、デメリットもしっかり抑えておこう
今回は、海外FXについて国内FXと比較しながらお伝えしてきました。
ここまでお伝えしてきた内容をここでもう一度おさらいしておきましょう。
海外FX〜4つのデメリット〜
①:出金拒否の可能性がある
②:日本の金融庁ライセンスを取得していない
③:信託保全が義務化されていない
④:累進課税制度で稼げば稼ぐほど税率が上がる
海外FX〜4つのメリット〜
①:ハイレバレッジ取引なら低資金でFXができる
②:追証の不安から解消される(注意あり)
③:豊富なボーナスを活用すれば元手がそれほどかからない
④:共通の取引ツールで快適に取引できる
ハイレバレッジやボーナスといった目を引くサービスが多い海外FXですが、4つのデメリットをしっかりと理解した上で利用してくださいね。
今回はここまでです。最後まで読んで頂きありがとうございました!
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